空き家の再生で巡り巡ってまちづくり?!

公開日:2025年02月17日

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昨今、空き家の増加が問題になっていますが、新井ホームは...

空き家再生で価値向上を実現

①新井ホームは空き家再生の方法に特徴がある

②空き家には付加価値が付けやすい

③2018年の春日部市の空き家率は9.0%!

④新井ホームは年間15件~20軒の空き家を再生

 

 

空き家に付加価値を付ければ市場価値が上がる

 

 今回は、中古のお家を買い取って再生させ、販売や賃貸をしている「新井ホーム」という立場から、「空き家問題」というテーマで話してみたいと思います。

付加価値で高まる空き家の魅力

大手の不動産店は、土地を買い、高価な家やマンションを建て、莫大な金額を使って宣伝し、販売したり貸したりしていますが、そのやり方を私たちの規模の会社がやっても大手さんには到底かないません。だから私たち「新井ホーム」は独自の方法でお家の売買をしています。

 

昨今、空き家の増加が問題になっていますが、新井ホームは、空き家には付加価値が付けやすいということに着目しました。例えば空き家を買い取ってリノベーションし、広い駐車場付きにするとか、隣接地を買い取り大きな土地にするとか、ルーフバルコニー付きのマンションをリノベーションし、3LDKを2LDKにして広く明るいルーフバルコニー中心のお家にするなど。付加価値を付けて再生させると市場価値が上がります。とはいえ、やみくもにお金をかけて付加価値を付けるのではなく、その家の状況に合わせて再生させるので、手が届きやすい価格で販売や賃貸することが可能になります。

 

でも実は、家の状況に合わせた再生ができるようになるまでに何度も失敗しました。安い物件を衝動的に買ったり、お客さまのことを思い浮かずになんとなく物件を買ったりして、うまくいかないことがありました。でも経験を重ね、同じような条件でも、以前よりそれぞれの物件に合う再生の仕方が分かるようになりました。価格を抑えつつもニーズに合うお家に再生させることができています。それは例えるなら、料理人が冷蔵庫に残っているものだけでもおいしい料理が作れてしまうといった感じ。不動産の面白さはここにあるな、と実感しています。

空き家の再生でまちづくりの一助に

 少し前の情報ですが、2018年、春日部市には105,430戸の家があり、そのうち9,490戸が空き家でした。空き家率は9.0%。(出典:総務省統計局 住宅・土地統計調査結果)。空き家の数がかなり多いということが分かりますね。その分人口も減っているといえます。どうしたら空き家を減らせるのか、転入者を増やすことができるのか……。空き家を取り壊し大きな建物や戸建てを建てるとなると、やはりお金がかかりますし、高価であれば買う人は多くないかもしれません。まあ、そのやり方は行政や大手企業にお任せしましょう。

地域に根ざした空き家再生の取り組み

駅から遠く、利便性が低いところほど開発が難しく転入者が少ないのですが、そのような郊外の空き家を再生したほうがコストは安く、買いやすく借りやすい価格になるので、現実的だと私は考えます。新井ホームはそんな空き家を買い取り、年間15~20軒再生させています。

 

 新井ホームが行う空き家の再生が、どれくらいまちのためになっているのかは分かりませんが、私たちは育ててもらった春日部というまちに自分たちなりに貢献しながら、目を凝らしてまちを見続け、まちの問題解決の一助にもなれたらと日々考えながら経営しています。