失敗から学んだリアルな相続税対策を公開

公開日:2024年11月21日

コラムvol8

「遺産相続」・・・字面だけでもなんだか気が重くなりますね。「遺産」と一言で言っても・・・

複数人に資産として分けづらい「不動産」

ポイント

①一番もめる相続は「不動産」

②祖母の遺産相続で行った対策は?

③相続対策は相続に強い税理士に依頼

 

「遺産相続」……字面だけでもなんだか気が重くなりますね。「遺産」と一言で言っても、現金、株、証券などなどさまざまなものがあります。そんな遺産の中で、特にもめ事が多いのは「不動産」です。なぜなら、土地は相続の権利がある人が複数だった場合、人数分に分けづらいからです。相続の内容は一人一人違いますが、リアルな不動産相続や対策を知ることで、少しでも皆さんのお力になれたらと思い、新井の相続のリアルを特別に(?)公開しようと思います。

社長の失敗

最初のコラムで書きましたが、自宅周辺にいくつか土地を所有していた私の祖父が他界した時、不動産の相続税が、当時スーパーに勤めていた私の生涯年収をはるかに上回る金額だったのです。

不動産に関する知識が皆無だった私や相続人だった父。「そんな金額の税金は払えない(泣)」という状況で、父は税務署に言われるがまま、所有している全ての土地を税金として収める「物納」にサイン。後に、物納ではない別のやり方もあったと知り、とても悔しかったことがきっかけで、「収めた土地を取り戻したい」と、祖父の事業を継いで不動産の道に進みました。

相続税対策をいくつかご紹介します

祖父の遺産相続で痛い思いをしたので、祖母の時は相続専門の税理士に依頼。祖母の存命中から相続税対策をしました。いくつかご紹介します。

 

・更地はそのままだとそれなりに価格が高く評価され、相続税が高くなるので、借り入れをしてアパートを建てました。

 

・農地は、私が祖母の養子に入り、父ではなく私に生前贈与してもらいました。

 

・資産管理会社を作り、不動産をはじめとした資産を、株の評価で相続することができるようにしました。

納税額が1/5の納税額に!

これらの対策をしたおかげで、本来払うべき納税額の20%程度に抑えることができました。相続や相続対策は、遺産や、家族構成などにより違いますので「これをしましょう!」と一概に言えません。自分で手続きをする方もいらっしゃいますが、私は相続が得意な税理士に、できれば祖父母や両親が存命中に依頼しておくと、相続税対策もできていいと思います。

 

次のコラムでも引き続き、相続について触れたいと思います。